典子の元へ

今日、仕事が終わってから唐丹に行って来た。

唐丹駅に着き、典子との思い出に浸る。

帰り道、行ってはいけないと思いつつ、典子の家の前まで行ってしまった。

明々と灯る家の中の明かりだけを見ただけで、胸が一杯になって、目頭が熱くなる。

本当に愛していたんだ・・・と感無量になる。

岩手を去る前に一目逢いたい・・・そして、ありがとうと心の底から言いたい。

自分の子供を産んでくれた感謝・・・

愛し合えた感謝・・・


人生の中で、これほど嬉しい事はない。

たとえ不倫であったとしても。終わりが来る愛であっても。

こんな恋愛は二度と出来ないだろう。それだけ典子が素敵だった。

今でも、典子より愛せる人なんて出てこない。

だから、一生愛し続ける。どんな試練があっても。

だから、また岩手に来るだろう・・・

典子に逢えると信じて。そして光太郎にも会ってみたい。


今でも典子はいつでも心の中で微笑んでくれている。

旦那さんがいたとしても、自分が愛したのは小林典子という一人の女性


どんなに素敵な人だったか・・・今でも少しも変わらない。

今は光太郎を産んでくれて、さらに素敵な女性・・・お母さんになってくれているだろう。

あの笑顔・・・もう一度でいいから見たい。

そして、自分自身の中で整理をつけたい。

それは、あきらめるではなく、こんなに素敵な人と愛し合えた事に対する感謝・・・


ありがとう。典子。そして光太郎。

たとえ逢えなくても、自分の心を励まし、そして元気づけてくれる。


自分にとって、誰にも変えられない大切な人・・・