切なさ
仕事が終わってから、家に居たくなくて あてのないドライブへ・・・
フィッシャリーナに向かい、ただ何となく景色を見ているうちに唐丹に行きたくなり、唐丹駅へ。
今日は今までにない程、典子の側に居るような気がした。
小1時間も居ただろうか・・・
夜空を見て、典子の側で空を見ているだけで、胸が一杯になる・・・
星は天気が悪かったせいか、見ることは出来なかった。
月もぼんやりしか見えず、自分の心を写しているような気になる。
でも、確かな事は、典子の側で見ているという幸せ・・・
これだけで胸が一杯。
あと、こんな想いを出来る日が何日あるだろうか
でも、自分にしか分からないこの切なさ・・・
自分の中で、整理していくしかない問題だから
自分の人生の中で、これほど人を愛せる事が出来る実感を改めて感じる。
典子は、自分に対して、もしかしたら恨んでいるかもしれない。
でも、自分は精一杯典子を想い、愛した。
今でも変わらない
いつかは必ず訪れる別れだったとしても。
今の自分は、典子への罪滅ぼしとして、家族との決別を決意し、職場を辞めて
札幌へ帰ろうとしている。
この決断が正しいのかなんて、自分にも分からない。
しかし、子供達に対しての葛藤は計り知れない
こんな父親の元に生まれてきてくれた子供達・・・
光太郎にも申し訳ない気持ちになる。
しかし、自分が犠牲にした事は大きすぎたとしても自業自得なのだから。
だから、これからの人生は自分に正直に生きたい。ただそれだけ。
そうする事が一番 自分の気持ちに対して正直になれるから。
ただ、まっすぐに生きるだけ。